6.タンパク質の構造予測:SWISS-MODEL、SOSUI6-2.タンパク質の立体構造予測■ タンパク質の機能の予測
■ タンパク質の立体構造予測手法
分子動力学法とは、 原子間に働く相互作用などをパラメータとしてニュートンの運動方程式を解くことにより、 分子の熱運動をシミュレーションする方法。計算量が多いことが難点だが、近年、計算機と近似方法の 発展により、多くの研究成果が報告されている。 構造未知のタンパク質の構造を、類似の配列をもつ構造既知のタンパク質(鋳型) の構造をもとに予測する手法。計算量は比較的少ないが、 良い鋳型タンパク質が無いと予測が難しい。 ■ CASP
CASPとは, Critical Assessment of Structure Prediction の略で、
2年に一度(偶数年のみ)世界規模で行われるタンパク質構造予測のコンテストです。
■ ホモロジーモデリングによる立体構造の予測
■ 予測された構造の機能予測への適用範囲![]() ※「基礎と実習 バイオインフォマティクス(共立出版)」より
縦軸の RMSD は、個々の原子座標の差の二乗和の平方根をとった値です。
アミノ酸配列の一致度が40%程度であれば、RMSD は 2Å程度であり、立体構造はよく似ていることがわかります。
一致度が20%から30%のあたりを境に様子が変わり、急激に立体構造のずれが大きくなっています。
配列の一致度が低くなるにつれて、立体構造のずれも大きくなっています。よって配列一致度の低い鋳型を用いた予測構造に基づいて機能解析を行う場合には、アライメントのずれや立体構造の 部分的な違いなどを十分に考慮する必要があります。Sali らは、次のように提唱しています。
■ SWISS-MODEL サーバーによるモデリング |